クリスマスに予定がある感じを出す方法

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クリスマス。それは恋人たちが行き交う聖なる夜。恋人たちの愛で賑わう街並みを、二人寄り添って歩き、お互いの愛情を感じ合う、そんな素晴らしいイベントです。

一方、クリスマスに一人だとバレた人間の末路は悲惨です。街ゆく恋人たちから蔑まれ、憐れまれ、挙句の果てには、「ああ、可哀想だな」「そうね、可哀想だわ」と同情の目で見られること請け合いです。

なんか想像しただけで気が遠くなってきました。

こんにちは、二流コラムニストの二刀流です。

そんなわけで、こんな悲惨な状況になるのを避けるために、たとえ予定がなくても予定がある感じを出す方法をお教えします。

1. バイトを休む

これは最も簡単な方法です。クリスマスにバイトを休むことで、俺は予定があるんだという感じを暗にアピールします。

ただ、多くのアルバイトにおいて、クリスマスは最も忙しい日です。ただでさえ忙しいのに、恋人がいるバイトは休みたがるため、人もいません。

そんな状況の中では、正直かなり休みづらい。「お前も休むとか言うんじゃないだろうな」というピリピリとした空気に押しつぶされてしまうでしょう。

2. バイトの後に予定がある感じを出す

というわけで、特に理由もないのにバイトを休むのは気が引けるし、精神衛生上よくありません。

ならば、バイトに出た上で、予定がある感じを出していくべきです。

まず、バイトの時間内は一生懸命、働きましょう。このあと予定があり一刻も早く帰りたい人間は、バイトを時間通りに切り上げるために一生懸命働くはずです。

そして、バイトの時間が終わった途端に、「おつかれっしたー!」とダッシュでその場を立ち去りましょう。変に「このあと予定があってー」とか言うよりも、何も言わずに走り去っていくほうがリアルに感じられるでしょう。

バイト先を出たあとも油断は禁物です。もしかしたら街ゆく人々は、あなたをひとり寂しく街をさまよう可哀想な人間だと思うかもしれません。

なので、街中も全力で走り抜けましょう。そして、ブランドショップに駆け込み、1万円くらいの小物を購入しましょう。

プレゼント用に包んでもらった小物を小脇に挟み、そのままダッシュで電車に駆け込みます。電車内ではちらちらと腕時計を気にする素振りを見せれば完璧です。

家に辿り着けさえすれば、あとは何も気にすることはありません。そのままゆっくりと夜が明けるのを待ってフィニッシュです。

3. クリスマスの本来の意味を主張する

クリスマスとは、本来はキリストの誕生日を祝う祭りです。

ちなみに、12/25がキリストの誕生日だと勘違いしている人も多いですが、実は違います。キリストの誕生日は新約聖書にも記述はなく、不明です。あくまで「誕生日を祝う日」なんですね。

と、軽く豆知識を披露したところで、本題に戻りましょう。

クリスマスとは本来はキリストの誕生日を祝う日。決して、恋人と一緒に過ごす日ではないのです。

ということで、祝いましょう。

そうすることで、本来の過ごし方ではない恋人たちを、逆に見下すことができるはずです。

まず、バイト先には十字架のネックレスを首につけていきましょう。パーティーにおける紳士(ジェントルマン)が胸のポケットにハンカチーフを差し込んでいるように、胸のポケットにも十字架を差し込めば完璧です。胸のポケットがない場合は、パンツの後ろのポケットでもいいでしょう。

接客業ならば、「いらっしゃいませ、アーメン」「ありがとうございました、アーメン」「お待たせしました、ビール4つとカシスオレンジでございます、アーメン」と語尾にアーメンをつけて、キリストの誕生日を祝いましょう。

きっと周りに人たちは、「ああ、そうだった、今日はキリストの誕生日を祝う日だった、そんな大切なことを思い出させてくれてありがとう、素敵」と、好意と羨望の眼差しを向けてくれて、あわよくばそのまま恋人同士になれるかもしれません。

それでは、よいクリスマスを。アーメン。

(文=コラムニスト・二刀流)